2012年02月03日

調書を取るのは大変なのだ編

 さて。警察署につきました。

 なぜか表ではなく、裏に停めてくれました。
 警察官に扉を開けてもらって(私はシートベルトを外していた)降り、そのまま二階の窓のない小部屋に案内されました。
 この小部屋は何室か並んでいて、いわゆる『取調室』なのでした。
 ふーん。被害者もここで調書を取るのね。
 隣には写真を撮ったり指紋を採ったり身長を計ったりする機材がありました。←扉が開いていたのでとりあえず覗いてみた。
 容疑者は別室で、一応顔を合せたりしないように配慮してくれている模様。

 席について、まず茶が出てくる。
 被害者には茶が出るんである。
 ほほーう。知らんかった。
 茶を飲んで一息ついている間にもいろんな警官が立ち代り入れ替わりして準備中。
 その一人を捕まえて、わたしがまず頼んだこと。

「アイスなんで、冷凍庫入れてもらっておいていいですか?」

 だって溶けたら困るでしょ。
 身分証明書として免許証を出し、犯行時間?の把握のためにアイスのレシートを出し、携帯の履歴と110番着信の時間の突き合せ。
 その間にわたしの身元も確認しているようだ。
 前科なんかないので、もちろん問題なし。

「自転車、ご自分の名義の物ですよね? 防犯登録番号分りますか?」
「ソレ今すぐ分ったら、わたし変な人ですよね?!」
 ↑マジでそう言った。
 警察官は軽く笑った後、
「買った時期を教えてもらえますか?」
 それと住所で分るらしい。すごーい。でも考えたら防犯登録はそのためのものだもんね。
「ちょっと毛布貸してもらえますか?」
 毛布のサイズやメーカーやらを見るのであろう。問題なく渡す。

 茶ー飲んでいる間に、警察官がノートパソコンを持ってくる。
 昨今は調書もパソコンで作成するらしい。

 そして、ここから聞き取りが始まった。

 住所は免許証と変わってないか。
 年齢・職業。
 家を出た時間。
 その前に家で何をしていたのか。
 何のために家を出たのか。
 毛布はどのようにして持ってきたのか。
 目的の署名はどのような内容で、それを以前から知っていたのか。
 署名はどこでどのようにしたのか。
 それから買い物は、アイス売り場に直行したのか(レシートで時間確認)。
 買い物が終わった後も自転車置き場に直行したのか。
 毛布がないと分かった時の状況。
 相手への対応。
 相手の特徴と反応。
 その時思ったこと。


 ……目的がなきゃ家を出ちゃ行けないのかい!
 署名の説明はもらったビラで対応。もらっておいて良かった……。

 日頃ブログを書いていらっしゃる方、お分かりと思うが、これを文章にするのはなかなか時間がかかるものでありますよ。

 トイレに中座したのですが、廊下の右が留置場で左がトイレ。右の留置場どうなってんのか知りたいなぁとちょっと思った。

 途中で犯人側の取り調べをしているであろう警察官が入って来たりして、
「謝ったって言ってるけど謝られました?」
とか、犯行時間とわたしの時間の食い違いがないか調べてました。
 謝られたかどうかは正確ではないと正直に答えました。
「逃げられないと思ったって言ってるけれど?」
「わたし、一回取り逃がしてますよ! しかも立ち去った方向、店の奥だし!」
 そして、みんな調書を書いてるパソコンを覗いて言う言葉。

「アイス溶けちゃうじゃん」

 ……一番最初に冷凍庫行きをお願いしました……。

 とにもかくにも、なんとか調書完成。
 本当は読み聞かせるものらしいが、連れが飽きているし早く帰りたいので、プリントアウトしている端から見せてもらう。合計三枚。
 まず、漢字変換の間違いを発見。その後も間違いを発見。

 『立ち去ったで』←訛ってるから!
 『立っち』←赤ちゃんじゃないんだから!

 そんなわけで、日頃ブログを書いている文章力が大変に発揮されました。調書の確認というより校正を行い、署名と左手人差し指で捺印(なぜか左手の人差し指を指定された)。

 次に先ほど毛布を貸したのは任意提出になるので(そうだったのか)、
『返して下さい』
と書いてくれと言われ、またまたその通り書いて署名捺印。
 わたしのチャリの防犯登録番号も書いてあり、調べられるのね〜としみじみと感心。でも色が違うと突っ込む。

 被害額を書かなくてはならないのですが、『時価』です。
 中古の膝掛け毛布に値段なんかつかないよ……。
「要らなくなって他人にあげるとしたら?」
「タダであげます……。でも頂きものですから、値段の問題ではありませんし、だいたいこんなの売れるものでもないと思います」
 警察官は困っている。わたしも困る。でも『時価』はゼロでもお金に変えられない物はこの世にたくさんあるのだよ。
「じゃあ、300円くらいで」
ってことで納得して、300円になりました。頂いた方にごめんって言っていいのかどうなのかわからない。

 そして、最後に警察官が犯人の名前を教えてくれたというか、
『相手の名前は○藤○○美という名前ですが、警察署で教えてもらうまで知りませんし、面識もありませんでした』
という文章がもうすでに記入されていたんですが。
 はーん。知らんね〜。

 警察官とけっこう雑談していたんですが、
「何かすごい相手が日常的で反応が普通で慣れてたんですが、前科あるでしょ」
と突っ込んでみたら、警察官は指でちょっとと合図。
「あれ、癖だよね。何度説教しても何度も捕まってくる人いるでしょ」
 警察官、しみじみとうなずく。
「あれ、また絶対やるよね」
 警察官、またまたしみじみとうなずく。
 しゃべっちゃいけないであろうことをジェスチャーで返事をしてくれました。

 わたしは実は去年も毛布を盗まれ、
(公園生活者が盗ってたのかな、寒い冬だからかな。それとも高校生が二人乗りするのにおしりの下に敷くのに盗ってちゃったのかな)
と思って憤慨していたのですが。
 単なる窃盗癖かよ!

 一応、調書に「反省しているなら云々」という文章を書いてありましたが、あれはまたやるな。だって悪いことしたって思ってないもん。

 ちなみに父親らしき人が迎えに来ておった。
 留置所で一晩頭冷やさせろよ。
 親、簡単に迎えに来るなよ。

 ちなみに犯行現場に警察官が残っていたらしく、被害者の皆さんは続々と毛布を貰い受けに警察署に来ていたそうです。
 防衛策としては毛布もなんでも持って店に入るしかないのでしょうが。
 でもさ、自転車で来て買い物するのに、毛布と荷造りゴム紐をすべて外して持って店に入るって……、非現実的って言うか、そっちはそっちで万引きとかと疑われそうだよなー。ちなみにわたしのゴム紐は無事でありました。

 そして帰りにまたチャリを停めてあるホームセンターまでパトカーで送ってもらうのですが。
 署内でどこにアイスをしまったか分らず、アイス捜索が行われました←。
 無事に見つかりアイスを返してもらい、今度は正面玄関から出てパトカーに乗り、再びホームセンターへ。

 一応、わたしの自転車の防犯登録番号が合っていることを確認して、わたしは、
「お疲れ様でした」
と放免されました。
 その後、送ってくれた警察官はコロコロメーター(交通事故とかで道路に転がして距離を測るやつ)ではなくコンベックス(金属製のメジャーです)でわたしの自転車から犯人確保の場所まで測っていました。

 もう暗くなって寒いので、わたしはさっさと帰ることにし、お礼を言って連れと一緒に帰りました。

 そんなわけで警察署で三時間。
 すべての予定が狂って大変疲れました。
 でも、やってるやつがいたら、きっとまたとっ捕まえるであろう。
 そして、今度は起訴してくれとはっきり言おう。←起訴されないと前科はつかないらしい。
 しかしホント、チャリのゴム紐と毛布と、どーでもいいもんを大量に盗む犯人でありました。

 窃盗癖、もうほんと『癖』で病気です。

 とにかくパトカーに乗って、得難い経験を積んできました。
 パトカーにはカメラが付いていて、前方の状況をすぐ録画出来るんだよ〜。

 まあそれなりに楽しく?過ごしてきましたが、この文章だけで打つのにずいぶん時間がかかっており、やっぱり取り調べも調書作成も大変なのでありましたよ。
 長くなりましたが、『調書を取るのもブログに長い文章を打つのも大変なのだ編』(アレ)、最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。
 うーん、しみじみ得難い経験をした。
posted by 桔梗 at 00:00| Comment(4) | オマワリさんと桔梗 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントありがとうございます。
早速読ませていただきました。

なんだかこの犯人は悪びれてないのが気になりますね。こういう人の性格はわかりかねませんが毎回この程度のことで帰されちゃうからダメなんでしょうね、、罰金とか刑務所とかに入れられないと捕まってもたいしたこと無いやと思い込んでるのでしょうね、、、

しかしなかなか無い経験をされましたな。
アイスも無事にみつかったよかった(笑)
Posted by saiya24 at 2012年02月05日 19:58
そう、アイスを無事に持って帰れましたよ←違う(笑)。

犯人、本当に『病気』でしょうね。
手癖というかなんというか……。

被害額が被害額なのでアレですが、軽微な犯行を何度も積み重ねてようやく起訴されるんでしょうか。
でも罰金もきっと親が払う気がします。
とにかく起訴しなきゃ前科がつかないんだと終わってから知りました。

小部屋にずっといるのはけっこう精神的に負担でした。
なにせ狭いんですよ。
閉所恐怖症ではありませんが、殺風景で飽きます。

一応犯人は暴れなかったから良かったけれど、パトカーを待つ間はちょっと怖かったし、本当になかなかない経験をしました。

ホームセンターに用事があるんですが、あんまり行く気がしなくて困ってます。
Posted by 桔梗 at 2012年02月05日 22:46
お疲れ様でした!
毅然とした態度で相対する姿に敬意を。
お怪我が無かったのが本当に何よりでした。

嫌な思い出が出来てしまうと、なかなか足が向かいませんが、それを振り払ってしまうくらい、美味しいアイスが販売されていることを祈ります!
Posted by moa at 2012年02月05日 23:28
いや、アイスは当たり付きでそこが一番安いの……orz。
そして冷凍ずんだもちはそのスーパーにしかないのです(笑)。

いや、まあ駐輪場も毛布がバック2つに山盛りになるくらい←混雑してましたから、土曜日で人出も多く、通行人も何人もいて叫べば助けてもらえたと思いますが……。

本当に無事に済んで良かったです……。
Posted by 桔梗 at 2012年02月06日 00:37
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